バクタが飲めなくなりました

最終更新日

Comments: 0

相談内容

間質性肺炎でステロイド治療中であり、プレドニゾロンを30mg投与中。バクタは、ニューモシスチス肺炎予防で、毎日1錠飲んでいるが、バクタで皮疹の副作用が出て続けられない。何か代わりの抗菌薬は何がありますか?、という研修医の先生からの相談。

プレドニゾロン換算で20mg以上1ヶ月以上投与ではバクタの予防投与が推奨される!

プレドニゾロンを20mg以上を1ヶ月以上継続する場合は、バクタの投与が推奨されます。それは、ステロイドで免疫が下がることにより、ニューモシスチス肺炎のリスクがあるからです。非HIVの人がニューモシスチス肺炎になってしまうと、死亡率30~60%と高値です。

実際にニューモシスチス肺炎の人を何人か見たことがありますが、治療薬のバクトラミンやペンタミジンを投与しても日に日に悪くなっていって、助からない悲しいケースがありました。

調剤業務などをしていても、プレドニゾロンの期間が長くなってきてバクタが入っていないと、バクタの投与をしますか?と医師に確認することもしばしあり、これは薬剤師としては結構大事な仕事だと思っています(忘れていることもあるし、わざといれていないこともある)。

バクタの副作用

ステロイドが高用量入っている間ずっとバクタは長期間服用することになるので、副作用も出がちです。肝障害や皮疹、血小板減少などがあります。

第二選択は?薬価は?

バクタが使えない場合、日本で選択可能なのは、サムチレールとペンタミジンの吸入になります。

サムチレール・・・アトバコンとして1500㎎を1日1回服用。ただ1包1759円が2包と、バクタ1錠69円に比べるとかなり高額になります。

ペンタミジン・・・300㎎で7759円だが、月1回になるので、1日250円ほど。

値段的にもバクタがなんらかの事情でだめな場合は、ペンタミジンの吸入が選ばれる場合が多いです。

ペンタミジンの実際の処方例(予防投与)

RP1)

ペンタミジン 300㎎
注射用水 5ml
医師の指示通り

RP2)

ベネトリン吸入液 0.3ml
医師の指示通り

ペンタミジン吸入の方法の実際

  1. ベネトリン吸入で気管支を広げる
  2. ペンタミジン300㎎をネプライザーで吸入
  3. 個室で30分、体位を変えながら。
  4. 予防は月1回で良い。

まとめ

プレドニゾロン20㎎以上1か月以上投与する場合、ニューモシスチス肺炎の予防でバクタの投与が推奨される。しかし、長期投与により副作用が問題となり続けられない場合がしばしある。その時はペンタミジンの吸入を月1回するか、アトバコンを内服するかになる。

taku

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


コメントする