アザクタムの投与量は?

最終更新日

Comments: 0

本日の提案

薬剤の期限が迫っていることもあって、アザクタムが使えたら提案しよう!、思ってた所、緑膿菌尿路感染の方を発見し、Drが培養をとって、処方する前に提案できました。

経過

腎機能は問題のない80歳であったので、通常投与量1回1g1日3回を提案したものの、3日目で、白血球は下がって、熱も下がったけど、まだCRPは20くらいあるという状況。CRPはあまり意識する必要はない、と感染症の高名な先生からは勉強会にいくたびに教えられていますが、20もあると少し心配です。

白血球や熱は下がっているので、メロペネムなどにescalationするのは時期尚早な気がします。投与量が適切か再考することにしました。

アザクタムの投与量

添付文書

1回1gを1日2回 筋肉内注射は生食3mlに1本溶解し、1日2回投与

サンフォード

1回1gを8時間ごと

最大 1回2g6時間ごと

Medscapeもサンフォードと同様・・・ん?、緑膿菌には2g×3~4回/日と書かれてあるな。

もう一度目の前の症例に当てはめてみる

80歳ということで、腎機能問題ないが1g3回を提案したものの、CG式でのCcrは70ml/min以上ある。白血球と熱はよくなってるし、少なくとも感染は悪化傾向にないので、抗菌薬をメロペネムなどにescalationする段階でもなさそう。なので、ここは増やしてみるのはどうかと考え、1回2g1日3回に増量を提案してみた。

その後

増量3日後、CRPも3まで劇的に下がり、改善となりました。1g3回のままでも、こうなったかもしれませんが・・・。感受性も判明し、やはり緑膿菌が検出され、Iという中途半端な結果だったので、(だから効きが悪くて増量で効果あったのかも?)Sのセフタジジムに変更し、14日間の使用で改善、抗菌薬終了となりました。

アザクタムの使いどころ

アザクタムは非常にマイナーな抗菌薬と思います。存在を知っている医師も少ないと思います。アザクタムのスペクトルとしては、アミノグリコシドのようにグラム陰性桿菌が得意で、緑膿菌もカバーできます、が、ESBL産生菌はカバーできない、といった所です。またモノバクタム系なので、セフェム、ペニシリンアレルギーに使用検討可能です(側鎖が同じなので、セフタジジム除く)。腎障害で抗菌薬の減量は必要ですが、アミノグリコシドほど神経質にならなくても良いです。それと筋注できるのも、いざルートがない時はメリットですね。

まとめ

  • 腎機能問題なければ、やはり抗菌薬は最大量が良いのか・・・。少なくとも緑膿菌を狙うときは、最大量を考慮した方が良さそう
  • アザクタムはグラム陰性桿菌のスペシャリストだが、ESBL産生菌はカバーできない。
  • アザクタムは、ペニシリン、セフェムアレルギーがある場合で検討(ただし、側鎖が同じなのでセフタジジム除く)。

taku

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


コメントする