ルートがなくなりました!

本日の相談

セファゾリンで褥瘡感染の治療中で経過もよいが、点滴のルートがなくなったのでどうしましょうか?、という相談。これは薬剤師に相談あるあるですね。答えはその時の患者さんの状況によって変わってくると思います。

選択肢

  • CVを入れる
  • 内服抗菌薬
  • 筋肉注射できる抗菌薬
  • 皮下注射できる抗菌薬

の選択肢があると思います。それぞれについて考えていきます。

CVを入れる場合

重症肺炎や、菌血症からの敗血症で、まだまだ強力な感染症治療が必要な時は抗菌薬以外の点滴もあるので、迷わずこの選択肢ですし、その場合医師から薬剤師にわざわざ相談も来ないでしょう。

内服抗菌薬

患者さんの状態がある程度良い時や、感染症が小康状態で様子を見れる時で、かつ抗菌薬のカバー範囲が内服抗菌薬で大丈夫な時は試してみる価値あるでしょう。ただ、感染性心内膜炎の治療や、黄色ブドウ球菌の菌血症のように、原則点滴での治療が推奨されている疾患もあるので注意が必要です。

内服抗菌薬選択の際は、バイオアベイアビリティーの良いものの選択が重要になってきます。第三世代セフェムのセフジトレンなどが20%程度と悪く、DU薬(だいたいう○こ)などと揶揄されていることが有名です。

筋肉内注射の抗菌薬

療養病棟などで、CVルートを取るまで患者さんが治療を希望していない。しかし、内服もできない。という状況で選択肢としてあがってくることがあります。筋注用抗菌薬として、よく私が推奨するのは、セフメタゾール、アミカシン、チエナムなどが最も多く、次いで、セファゾリン、アザクタムなどになります。療養病棟では、誤嚥性肺炎や尿路感染が多い=今までの治療歴から菌が耐性化していることがありがち、なのでESBL産生菌を狙えるセフメタゾールを推奨することが一番多いです。ちなみに筋注用セフメタゾールも静注用セフメタゾールも中身は同じなので、キシロカインをつけたら同じです。あ、キシロカインはアレルギーがないか注意が必要です。

皮下注射用の抗菌薬

これは、セフトリアキソン一択のことがほとんどではないでしょうか。緩和ケアのお看取りの方などで、多い処方のような気がします。googleで検索すると、2g生食50mlに溶いて1時間で問題ないようです。

今回の提案

今回は患者さんも10割ご飯を食べている状況で感染症も改善傾向との判断があり、フォーカスも褥瘡、とのことで、セファゾリン1回1g1日3回→セファクロル1回500㎎1日3回(バイオアベイアビリティー99%)への変更を提案しました。

taku

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


コメントする